2002年

Joy of Mt.Shasta

2月22日
 今日もスコーンやオムレツ、ポテト、フルーツなどをおなか一杯食べた後、mioちゃんとちかと3人で朝の散歩。シャスタ山がよく見えるところまで行って写真を撮る。ブルージェイという青い鳥がたくさん賑やかに鳴いている。その後、私はちかと教会に立ち寄った。ここに来た日からこの教会のステンドグラスが気になっていたのだ。でも中にはお掃除をしているおばさんがいて、ちかも落ち着いて見学するという感じでもなかったので一旦外に出る。外にはゆみちゃんとえみちゃんがいて、ゆみちゃんがちかを連れて行ってくれたので、もう一度えみちゃんと一緒に教会に入る。ステンドグラスは聖書の物語の場面を表現しているらしい。キリストの英語の堪能なえみちゃんが、ステンドグラスに書いてある言葉の意味をおばさんに聞いてくれる。Holly Ghost-(聖霊?)この絵はマリア様をさしているらしい。Resurrection-これはキリストの復活。そして祭壇のとなりにあるマリア像のところへ来たとき、私はなぜか突然涙が込み上げてきた。エルモリアのようなペールブルーをまとったマリア様は、よくあるマリア像のイメージのように優しく慈悲深いというよりは、しっかりとした意志をもったお顔に見えた。その真摯な瞳がまっすぐに私の心の底まで届いた。けれど、どうして涙があふれているのか私自身にもよくわからない。ただ私の中の何かが共鳴していたのだろう。私は自然と祈りながら、そのエネルギーを味わっていた。


 外に出ようとすると、ひろみさん、ゆみちゃん、ちかが入ってくる。ちかの手にはたくさんの孔雀の羽。Innで働くダイアナという人が私たちにくれたのだという。見知らぬ女性からの不思議なプレゼント。そのディープオリーブとターコイズ、ロイヤルブルーが朝日に輝いてとてもきれいだ。      それから日の光とあたたかさがなんとも気持ちよくて、お庭にみんなで座りこんで時間を忘れておしゃべりをした。旅をともにしてきたぬいぐるみのクマちゃん先生と森のどうぶつたち、クリスタルたちも一緒にひなたぼっこ。今という瞬間だけをしっかりと味わっている密度の濃い時間。千佳とゆみちゃんは、松葉を集めて長い木の枝にしばり、ほうきを作り始める。これがなかなか本格的な魔女のほうきなのだ。ちかは「このほうきなら飛べる?」と何度も聞く。(その後もほうきを見るたびに聞いてくる)
 その後マクロードの小さなダウンタウンで、日本なら4スクープもありそうな山盛りのアイスクリームを食べ、ゼネラルストアであれこれ迷いながらおみやげを買って、なごりを惜しみながらも家へと向かう車に乗る。帰りに車中から見た空は、次々と変化していく。驚喜の歓声をあげる5人。天使雲と夕焼けのそれはまた美しかったこと!
 帰ってから、動物からのメッセージを教えてくれるAnimal-Wise Tarotで孔雀のところを見てみるとSwordの10番だった。New Cycle of Death and Resurrection。孔雀の飾り羽は秋にすべて抜け替わるのだという。古いものを捨て生まれ変わるのだ。そしてオーラソーマのタロットに対応するところを見ると、Swordの10番はキリストボトル。なんだかビリビリっと電流がはしったように感じた。その後少しして、気になって聖書を開いてみた。イエスが十字架にかけられた後、復活して天に帰った代わりに、神は私たちに聖霊を使わしてくださる、とある。聖霊が私たちの心に宿ったとき、私たちにも奇跡が起こるのだという。私はキリスト教徒ではない。けれど、次々とやってくるメッセージに、自分の心の中にも聖霊がいることへの感謝と信仰の大切さを思わないわけにはいかない。今回の旅はそれを確認するような旅だったのかもしれない。今年は新しいキリスト意識が地上に現れる年だとも言われている。折しもまもなくイースター復活祭である。