Living in Silicon Valley

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Oct 31/01 Halloween
 屋根の上に魔女が乗っていたり、軒下にがいこつがぶらさがっていたり、去年はもっと飾り付けをしている家が多かったような気がする。やっぱりこれも戦争の影響だろうか。それでも娘の学校ではパレードがあり、娘はティンカーベルになった。本当は人魚になりたかったらしいが、うまく歩けるような人魚の尾ひれを見つけてやることはできなかった。でもティンカーベルのドレスも気に入っているようだった。
 夜は、ごく近所だけをTrick-or-Treatしてまわった。収穫は多くはなかったけど、夜よその家を訪ねて回るドキドキと、お菓子をもらえるワクワクとで、彼女も満足したようだ。
bk_ttbtn_ext_09.gif Oct 15/01 I'm sure.
 日本語では「私は自信がある」とでも訳すのでしょうか。でもなんだか不自然になってしまいますね。この言葉、アメリカでは日常的にとてもよく使われます。Are you OK?に対する返事であることも多いですね。I'm sure.とかI'm not sure. 日本人の場合は「はあ」とあいまいに答えるところですが、自信をもって選択する、という機会が多いのです。しかし、それは決して絶対的な自信というわけではありません。間違っていることも多いのです。けれど間違っていたから何だというのでしょう。失敗したらやりなおせばいい、人には選択し、失敗する権利があるのだ、そんな大らかさを感じます。
 とくに子ども達の中で、親がレールをひいて何もかも親が判断し、与えられるのを待っているのは日本人の子という印象があります。これに対し、アメリカのお母さんはとにかく子どもに経験させようというところがあります。そして子どもが決断するときに、聞くのです。Are you sure?子どもは自信がないながらも、自分の選択に責任をもつことになります。成功すればラッキー。でも失敗したってへっちゃら。Nice try!(この言葉大好きです)彼は失敗を乗りこえる方法をひとつ学ぶことができるのです。
bk_ttbtn_ext_09.gif Oct 06/01 テロ事件以後
 私のカレッジには、9月11日のテロ事件で犠牲になったニコルの写真の前に、今も毎日新しい花が捧げられています。
 私の娘がアメリカに来て最初にお友だちになったのは、パレスチナから来た女の子でした。お母さんはクリスチャンだと言っていたけれど、クリスチャンだと書いた名札をつけて歩いているわけでもないし、アメリカの報復がはじまるとここで生活するのも怖いだろうなと心配です。
 車や家の軒先に星条旗がはためくのを目にする度に、なんとも複雑な心境です。知人の友だちは、軍に勤めているご主人が軍用艦に乗って中東へ行ってしまったそうです。
 けれどもアメリカの素晴らしい一面も目にします。事件の翌日から娘の学校でも、赤十字に送るための寄付集めのボランティアをするお母さん達の姿がみられました。最近はヤードセール(バザーのようなもの)で売り上げを寄付しようと献品が集められています。その行動の素早さ、組織力にびっくり、感心することしきりです。このお母さん達の力こそが、この国を動かしていってくれることを願います。
bk_ttbtn_ext_09.gif Sep 01/01 1年たちました
 アメリカにやって来て1年がたちました。この土地に慣れることで精一杯だった時期を過ぎ、そろそろ生活を楽しめるようになってきました。この秋からカレッジのクラスをとり、通い始めています。英語はまだまだ苦労していますが、広いキャンパスを学生にまじって歩くのはうれしいものです。


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