From the heart to heart
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Sep 14-04 新しいサイクルへ
 2ヶ月半に渡った長い夏休みも終わり、私は臨月になり出産へ秒読み体制になりました。夏休み中はあまり出掛けもせずずっと家にいたのですが、インナーライフではこのところ変化の激流の中にいたので、ただその中にいるだけでそれを言葉にする余裕がありませんでした。この流れがどこにたどり着くのはさっぱり見当もつきません。ただ、少し前にだんだん自分の関心が変わってきて、古いものを捨てたくてたまらなくなり、浄化、浄化の時期があり、今はようやく新しいサイクルが始まったらしいことだけがわかっています。先のことはわからないけれど、今はこのつかみどころのない自分を楽しむことができるようになりました。自画自賛ですが「いまここ」にいることが少しずつ上手になってきたのかもしれません。買い物ひとつするにもへとへとになったり、家で思うようにならない子ども達とゴタゴタと過ごすことも、前にはイライラしていたことも「まっいっかー」と思うし、自分への要求も厳しくなくなってきました。なんだか怠惰に過ごしている気がしないでもないけど、もうすぐ24時間365日連日勤務の新生児の母の仕事が待っているのがわかっているので、今くらいのんびりしようと思ってます。
 そろそろ前駆陣痛もある今の子宮の大きさは元の1000倍だそうです。我が身ながらその柔軟性にびっくり。子宮って丹田の場所にあるんですよね。前回の出産の後、寝不足もあったろうけど私は自分の中心が定まらない、センタリングができない気がしていました。空の巣症候群ならぬ、空の子宮症候群かな。でも今また子宮に胎動を感じるとき、それは自分の思考とも感情とも関わりなく、意識が自然にそこに向きます。その胎動のたびに、無意識のうちに頭にのぼっていたエネルギーがお腹の中心に戻っていくのを感じます。それがなんだか嬉しく、ここちよい。経験者じゃないとわからない感覚でしょうか。おなかの赤ちゃんが文字通り私のインナーチャイルドを助けてくれているのですね。
 でもこの幸せな妊婦生活もそろそろ終わり。私を通って天から降りてくる魂が、この世の最初の居場所として私たちの家族になるのです。兄弟たちと出逢い、おっぱい、うんち、夜泣き、、、しばらくは混沌として、ごたごたと過ごす日々がやってくるでしょう。そしてそれはまた私自身のインナーチャイルドが地に足をつけるための過程でもある、そんな気がしています。いつも思うことですけれど、私は子ども達のおかげで一つずつ階段を上り続けることができるんですねー。
Mar 27-04 あたらしい命の前に
 ずっと降り続いていた雨がやんで、一時の夏のようなまぶしい暑さも落ち着き、ようやく春らしい暖かい日差しが心地よい季節になりました。
 しばらくHPの更新もさぼっていましたが、また少しずつ復活していこうと思います。体調不良によりお休みしていたコンサルテーションも今日、久しぶりに再開することができました。きしくも今日は、昨年みてもらった占星術で太陽と月が重なって新月になり、生まれつきの冥王星とも重なっているという私にとっては大きな意味のある日だったのです。今日から生まれ変わるようなつもりで新しいスタートをきりたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
 お休みしていたこの3ヶ月の間に、私の年初の予定はすっかり狂ってしまいました。実は3人目を授かったのです。予想外の展開にはじめは嬉しさよりとまどいが大きかったのですが、エコーで小さな小さなからだの中に動いている数ミリの心臓を見たときには喜びがこみあげてきました。仕事のことや今年やりたかった予定などあきらめならなければならないことがたくさんありますが、やはりあたらしい命の前には降伏するしかないでしょう。神様は私に「まず母であれ」といっているのかもしれません。自分のことを両立できるかはそれからのようです。
 それにしても今回のつわりはひどかった。2年前のつわりもつらかったけれど、今回は一番ひどいときに子ども達が順番に熱を出し、私も熱と咳で吐き気が止まらず胃液ばかり吐きました。でも子どもの世話もあり静かに寝ていることは出来ず、自分がバラバラになっていくようでした。身体が苦しいときは気持ちも弱くなってしまいます。こんなに自分が脆かったなんて、自分でもおどろきました。闇の中にエゴがうずまいていて、次々に襲いかかってきます。なんてこと!私は自分にがっかりし、自分を責めました。ネガティブな思いがネガティブなことを引き寄せるのだと知っていたけれど、どうしたらそれを止められるのかわからなくなってしまったのです。どんどん孤独な気分になり、何もやる気になれず、気持ちはひきこもっていきました。悪循環ですね。体調ひとつでこんなにも気分が落ち込むなんて。肉体や環境の影響って本当に無視できない。でも良かった。今回はそれを意識的に体験することができました。今回の体験は、上へ上へ光を求めて行こうとする私に、地上で肉体を持つということの意味をこれでもかと思い知らせてくれました。
 さて、そのネガティブな悪循環をどうやって脱出したかというと、それは太陽の「暖かさ」と友だちの「温かさ」のおかげです。雨の季節が終わり、朝、おひさまの光を浴びながら近所の公園をゆっくり歩いたこと。緑が透明に輝いていて、花がいっせいに咲き始めるこの季節、この素晴らしい光の世界を見逃す手はありません。そして、誰かと繋がっているという温かさ。実は一番しんどいときは友だちが気遣ってくれている優しさも受け止めきれず、一人で勝手に孤独の世界にこもってしまいました。でも、孤独に生きるには私は弱すぎるようです。「助けを求めなさい」そんな声が聞こえるようでした。ちょうど高校時代からの親友が私よりもずっと深刻な悩みをもっているのに、同じような1歳児を抱えて遊びに来てくれました。彼女に家事を助けてもらいつつ、まだ母にも妻にもなる前の私たちを思い出しながら1週間を過ごしました。はじめは無気力や愚痴ばかりだったのが、気がついたら女子高生時代さながらに(?)キャアキャアおしゃべりしていました。そして、知らないうちに食欲も戻り、からだも動くようになってきたのです。特別な技やパワーはなくても、そこに温かい気持ちのやりとりがあれば、人はホッとして癒されていくものなのですね。
 今もまだ疲れやすさは残っていますが、おなかの赤ちゃんとのんびり温かい気持ちで過ごせるように、ペースを落として楽しんでいこうと思っています。
Jan 10-04 今年もよろしく
 今年はオーラソーマのお仕事をもっと充実させようと思います。コンサルテーションも出来る限りお受けします。ずっと懸案だったベビーシッターさんもなんとか見つかり助けてもらえそうです。私自身も新しい情報から少し離れていたので勉強しなおす年にしようと思います。
 そんなわけで今年のテーマはCommitmentになりそうな予感。昨年から感じていた人生の新月は、今年の春新しい光が始まることで終わるそうです。それまでもう少し先の見えない今を楽しむのが良さそうです。幸い、わけのわからない不安、頼りなさはもう感じなくなりました。暗闇の中でも信じていれば怖いものはないことを知りました。3年前、ハワイのハレアカラ火山を、暗闇の夜、雨の中歩いたときのことを思い出します。今まで自分が歩いてきた道も、これからどこへ向かっているのかも見えない。わかるのはただ懐中電灯で照らした自分の足元の一歩だけ。雑念も、身体の痛みもとっくに過ぎ去り、自分が向かう方角だけを間違えないようにただただ歩きました。今思ってもあれはすごい体験だったなぁ。あの旅は人生の全てが凝縮されていたけど、今になってやっと気づくこともあります。
 無意識になるとあちらの世界へ飛んでいってしまう私は、意識して今にいることを練習しているのかもしれません。同時に自分の感覚への信頼を回復しています。子どもの頃に胸の奥にしまい込んだこの感覚をもっと思い出したいと思っています。いまだに時折怖がったり、乱暴になったりする私のインナーチャイルドに、もう怖れるものはないんだよともっともっと自由に表現する機会を与えてあげようと思います。この数年よくわかったつもりなのに実行できていなかったのです。知っているだけでは進めません。一歩一歩足を動かして行きましょう。
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